GA4 キーイベント率はどれを使うべき?セッションキーイベント率とユーザーキーイベント率の違い

GA4 では、ユーザー キー イベント率とセッション キー イベント率の 2 つのタイプを区別します。キー イベント トラッキングを設定している場合、この2つのキー イベント レートは自動的に計算されます。
ユーザーキー イベント率は、サイトにアクセスしてキー イベントをトリガーしたユーザーの割合を示します。セッション キー イベント率は、コンバージョンをトリガーしたセッションの割合を示します。
それではチャネルごとのイベント率を確認したい場合はどうすればいいのでしょうか。この記事では、チャネルをディメンションにした時に、マトリックスとしてどちらが適切なのかを紹介します。
チャネルごとにキーイベント率を確認したい場合、どちらのイベント率を使うべきか?
通常、セッションキーイベント率(Session Key Event Rate)を使用する方が適切です。これは、各セッションが一意のチャネルに紐づけられているためです。
ユーザーキーイベント率は、サイト全体の指標であり、ユーザーがサイトにアクセスしたチャネルは考慮されません。チャネルのパフォーマンスを比較することは難しい場合があります。
ユーザーキーイベント率がチャネルを考慮していないとは、どういうことか具体的に説明します。
チャネルごとのユーザーキーイベント率を計算する際に、チャネルの紐付けをする必要があります。通常ユーザーの最初の訪問時のチャネルや最も影響力のあるチャネルを基に行いたいところです。
例えば、各セッションは一意のチャネルに紐付けられますが、ユーザーは複数のチャネルを経由してサイトを訪問することがあります。ユーザーキーイベント率では、どのチャネルにイベントを紐づけるべきか判断が難しく、誤った評価につながる可能性があります。
また、同一ユーザーが複数のチャネル経由でサイトを訪問した場合、イベント発生回数が重複カウントされてしまう可能性があります。セッション開始チャネルと、イベント発生時のチャネルが異なる場合、どのチャネルにイベントを紐づけるべきか判断が難しくなります。
他にも、特定のチャネルのユーザーキーイベント率が高い場合、そのチャネル自体がより効果的だったからではなく、そのチャネルを経由してアクセスしたユーザーがそもそもコンテンツに興味を持つ可能性が高かったためである可能性があります。
これらの理由から、チャネルごとのイベント率を把握する場合は、セッションキーイベント率を使用することが推奨されます。
ユーザーキーイベント率も、ユーザー全体の傾向を把握する指標として役立ちます。チャネルごとの分析と併せて活用することで、より深い理解を得ることができます。