GA4推奨イベントの種類と実装

GA4推奨イベントの種類と実装

GA4では全てのデータを「イベント」という形で計測します。さらに計測されるイベントは、「イベント名」とそれに紐づく「イベントパラメータ」という構造になっています。

GA4のイベントの種類

GA4におけるイベントは、下記の6種類に分けることができます。

  • 自動的に収集されるイベント

  • 拡張測定イベント

  • 推奨イベント

  • カスタムイベント

  • カスタマイズされたイベント

  • オーディエンス トリガー イベント

推奨イベントの種類

推奨イベントはすべて手動で追跡されますが、Google は多くの一般的なケースで使用する必要がある名前の参照リストを提供しています。

たとえば、購入イベントの場合、トランザクション数と収益をすべての標準レポートに表示するには、この正確な命名規則を使用する必要があります。

推奨イベントの一つである「purchase」イベントのgtag.js の実装例です。

「purchase」イベントのgtag.js の実装例

purchaseイベントは、ユーザーが 1 つ以上の商品アイテムを購入したことを示します。

すべての業種のすべてのユーザーに対しての推奨イベントは下記になります。それ以外にもオンライン販売向け、ゲーム向けがあります。

イベント

トリガーのタイミング

ad_impression

ユーザーが広告を表示したとき(アプリの場合のみ)

earn_virtual_currency

ユーザーが仮想通貨(コイン、ジェム、トークンなど)を獲得したとき

generate_lead

ユーザーが問い合わせのためにフォームまたはリクエストを送信したとき

join_group

ユーザーがグループに参加したとき

login

ユーザーがログインしたとき

purchase

ユーザーが購入手続きを完了したとき

refund

ユーザーが払い戻しを受け取ったとき

search

ユーザーがウェブサイトまたはアプリを検索したとき

select_content

ユーザーがウェブサイトまたはアプリのコンテンツを選択したとき

share

ユーザーがウェブサイトまたはアプリのコンテンツを共有したとき

sign_up

ユーザーがウェブサイトまたはアプリでアカウントを登録したとき

spend_virtual_currency

ユーザーが仮想通貨(コイン、ジェム、トークンなど)を使用したとき

tutorial_begin

ユーザーがオンボーディングプロセス中にチュートリアルを開始したとき

tutorial_complete

ユーザーがオンボーディングプロセス中にチュートリアルを完了したとき

参照:https://support.google.com/analytics/answer/9267735

推奨イベントを実装するメリット

  1. イベント パラメータにカスタム ディメンションや指標を使用する必要がありません。

  2. 読みやすい形式でデータを送信することで、GA4 レポートを使いやすくなります。

  3. 機械学習 GA4 機能を使用する機能。

GA4推奨イベントの実装「sign up」

まずは、「sign_up」を実装してみたいと思います。

sign_upイベントと一緒に送信できるパラメーター、およびイベントの実装方法の例について詳しく説明されています。

sign_upイベントに関して

sign_upイベントは、methodパラメータを送信することもできます。

GTMを開いてタグを作成する

左側の「タグ」を押下して、「新規」をクリックします。

GTM新規タグの作成(sign up)

タグの詳細を入力します。

GTMのタグの詳細を入力(sign up)

  1. タグの名前を任意で入力する(わかりやすい名前にしましょう)

  2. タグの種類は[Googleアナリティクス: GA4 イベント]

  3. 設定タグを作成するには、測定 ID のみが必要です。

  4. イベント名は「sign_up」

  5. イベントパラメータを追加します。methodパラメーターも送信します。特定のフォームなので、任意の「webform」に設定します。複数のサインアップ フォームがある場合にこのフォームを簡単に区別できる値を設定することをお勧めします。分析を扱うので、分析に役立つ適切な名前を提供する必要があります。

「トリガー」を設定する

赤枠をクリックします。

GTMトリガーの追加(sign up)

トリガータイプが表示されるので、ページピューを選びます。

GTMトリガーの作成(sign up)

次に、一部のページビューでトリガーが起動するように設定します。

ページビューでトリガーが起動するように設定

条件は、サインアップ(登録)後にサンクスページへリダイレクトし、そのURLに下記のパスが含まれている場合です。

実装をテストする

プレビューをクリックします。

GTMプレビュー

実際に挙動をプレビューで調べてみると結果が表示される。Tag fireの欄に作成したタグがあるので、無事にタグが発火したことがわかります。

Tag fireを確認

公開する

最後に公開することを忘れないようにしましょう。

GTMタグの公開

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