GA4 の API 制限を克服するの4つの解決策

GA4 の API 制限を克服するの4つの解決策

多くのGA4ユーザーがLooker Studio の使用していると思いますが、エラーが表示されることがあります。2022年10月にGoogleのBIツールであるGoogleデータポータル(Data Portal)は、Looker Studioに名称が変更されました。

さらに翌月の2022 年 11 月に GA4のAPI のクォータ制限が設定されました。

GA4のレポートに関しては、コスト的を抑えた上で、どのツールを使うことで要領よく、わかりやすいレポートが作れるのでしょうか。

GA4 APIの制限

Google アナリティクス 4 で適用されているクォータ制限は、割り当てが複数あり、解釈が難しいです。どんな時に制限されるのかはパッと見で把握することは難しいのではないでしょうか。

Google アナリティクス 4 (無料) とアナリティクス 360(有償)のプロパティでは、割り当て制限が異なります。Looker Studio レポートへの現在の影響に関して最も重要な割り当ては以下にあります

4つの最も重要な割り当て

割り当て名

標準

プロパティの上限

アナリティクス360

プロパティの上限

プロパティごとのコアトークン(1 日あたり)

200,000

2,000,000

プロパティ内のコアトークン(1 時間あたり)

40,000

400,000

1 プロジェクト、1 時間、1 プロジェクトあたりのコアトークン

14,000

140,000

プロパティあたりのコア同時リクエスト数

10

50

Looker Studio でエラーが表示される場合の4つの解決策

すべてをスプレッドシートに手動でエクスポートする

GA4 データをスプレッドシートに手動でエクスポートし、それを Looker にインポートすること。あまり推奨はされていませんが、データ ウェアハウスとしてスプレッドシートをレポートが迅速に作成されます。また、データ ウェアハウスを持つことは、何かしらのリスクに備えてデータの整合性を確保することに役立つでしょう。

1.既存の Looker Studio レポートを再構築する

要素を減らして Looker Studio レポートを再構築し、アクセスできるユーザーを少なくすることです。

メリット

  • 追加費用なしで無料のまま利用可能

  • 少ない手間で対応可能

デメリット

  • サンプリングが発生する

  • ディメンションと指標が限られる

一部のユーザーにとっては、単純化できる不必要に複雑な要素を構築している場合、これが良いスタートとなる可能性があります。レポートが定期的な作業に陥っていた場合、より良いレポートとは何かを改めて考え、刷新するのも良い機会になるでしょう。

また、GA4の探索ではディメンション156個、指標152個ありますが、Looker StudioのGA4ではディメンション85個、指標40個しかありません。Looker Studioで確認できない分析は、GA4の探索ツールを活用するといいでしょう。

留意しておくべき点としては、Looker Studioのデータは保持期間は明言されていませんが、長期間のデータ保存はスプレッドシートかBig Queryを使用することをお勧めします。

2.データを BigQuery にエクスポートする

BigQuery は、Google のクラウドベースのビッグデータ分析プラットフォームです。

GA4のデータをBigQueryにエクスポートし、GA4コネクタではなくBigQueryコネクタを利用してLooker Studioへデータを連携します。

メリット

  • サンプリングが発生しない

  • より複雑な分析にも使用できる

  • データを長期保存できる

デメリット

  • BigQueryの利用料が発生する

  • SQLの知識が必要になる

BigQuery の使用量が無料枠に収まる可能性はかなり高く、最終的に支払うことになった場合でも、それほど費用はかかりません。

BigQuery のコストには 2 つの要素があります。

ストレージ:テーブルで使用される合計ストレージは 1 TB あたり月額約 20 ドル (アクティブ ストレージの場合は 0.02 ドル/GB/月、特定のリージョンの長期ストレージの場合は 0.016 ドル/GB/月です。マルチリージョンの料金はより安くなります)。最初の 10 GB のアクティブ ストレージと 10 GB の長期ストレージは無料です。

クエリ処理:実行するクエリによって処理されたバイト数。クエリの TB ごとに毎月 5 ドルが課金されます。バイト数は、クエリされた日付範囲に使用される列に格納されているデータを参照して計算されます。毎月最初の 1 TB のクエリは無料で、それ以降は TB ごとに 5 ドルかかります。

BigQuery を使用する場合の欠点は、多くの技術的専門知識が必要になるため、多くのマーケティング担当者がデータを積極的に扱う権利を失う可能性もあります。さらにマーケティング プラットフォームなどの他のデータ セットと組み合わせようとすると、これらの課題は何倍にも増加します。

3.GA4 360 にアップグレードしてクォータを増やす

リクエスト上限が10倍程度と大きく緩和される一方で、月間コストが100万円以上必要になります。

4.GA4の集計レポートと探索レポートを活用する

集計レポートとカスタム レポートのみに14 か月より古いデータが表示されます。ただし、探索レポートのデータを表示する場合は、14 か月を超える履歴を表示することはできません。イベント量が一定の数を超えると探索レポートはサンプリングの対象となります。

どの選択がベストプラクティス?

GA4探索レポート、スプレッドシート、データ ウェアハウス、 Looker Studioまで、多くのオプションがあります。

現実的には、「1.既存の Looker Studio レポートを再構築する」「2. データを BigQuery にエクスポートする」の2通りの方法が選択されるのではないでしょうか。

予算や規模感、フェーズによって選択する方法は変わってくるでしょう。

BigQuery やGA4 データを使用して BIレポートのセットアップなどに関してご質問がございましたら、私たちの専門家チームがお手伝いします。お気軽にお問い合わせください。

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