GA4の機械学習とは?データ収集と機械学習に関する6つの新機能
私たちマーケティング担当者はレポーティングを行い、分析をします。その分析は、かつても予測的でした。体験キャンペーンからの入会率が悪ければ、体験させないで入会するようなキャンペーンの方がいいのではないか?と予想します。他の例では、お菓子よりスポーツドリンクを活用したキャンペーンの反応が良ければ、健康的なモノやドリンクが好むであろうと予測します。
テクノロジーを活用した予測分析を行うメリットは、人間とエクセルシートではとてもやりきれない計算を行うことでき、予測モデルを見つけてくれます。
データ収集と機械学習に関するGA4の6 つの新機能
GA4 はユーザーの行動を予測できる可能性があります。データ収集と機械学習の体験と活用を容易にする、GA4の6つの新機能を紹介します。
アナリティクス インサイト
アナリティクス インサイトとは、GoogleのAIによる機械学習を用いたアラート機能です。データの異常な変化や新たな傾向が検出されたとき、インサイトとして自動的に通知されます。
下記はアナリティクス インサイトの表示。
下記はアナリティクス インテリジェンスへの質問機能。
デフォルトでは表示されない下記のイベントデータも、設定を行うことで通知してもらえます。
推奨カスタム イベント
カスタム イベント
予測指標
Google アナリティクス 4 (GA4) の新機能である予測指標とは、機械学習の力を利用してこの目標を達成する上で重要な役割を果たします。予測指標により、ユーザーの行動や好みを予測できるため、事前に意思決定を行うことができます。
予測指標は、オーディエンスと探索ツールで利用できます。
GA4 の主要な予測指標
購入の可能性…過去 28 日間に操作を行ったユーザーによって、今後 7 日間以内に特定のコンバージョン イベントが記録される可能性です。
離脱の可能性…過去 7 日以内にアプリやサイトで操作を行ったユーザーが、今後 7 日以内に操作を行わない可能性です。
予測収益…過去 28 日間に操作を行ったユーザーが今後 28 日間に達成する全購入コンバージョンによって得られる総収益の予測です。
前提条件
購入ユーザーおよび離脱ユーザーのポジティブ サンプルとネガティブ サンプルの最小数。過去 28 日の間の 7 日間で、対象の予測条件(購入または離脱)をトリガーしたリピーターが 1,000 人以上、トリガーしていないリピーターが 1,000 人以上必要です。
モデルの品質が一定期間維持されていることが要件になります。
購入の可能性と予測収益の各指標の両方を対象とするには、プロパティは purchase(収集が推奨されるイベント)と in_app_purchase(自動的に収集されるイベント)、またはそのどちらかを送信する必要があります。purchase イベントを収集する場合、そのイベントの value と currency のパラメータも収集する必要があります
オーディエンス
オーディエンスは、オンラインでの行動に基づいて、予測オーディエンスを作成してGoogle広告に連携することも可能です。GA4 では、より広範囲の要素と組み合わせに基づいてオーディエンスをターゲティングできるようになりました。
探索レポート
予測指標を用いてレポートを作成することができます。予測指標を使用してLTVレポートを作成することができます。
自動的に収集されるイベント
GA4 を使用すると、下記のようなイベントを自動的に追跡できます。(拡張測定機能によるイベントも含みます)
セッション開始
ページビュー
スクロール
動画エンゲージメント
ファイルのダウンロード
拡張測定機能によるイベントの収集は下記のように設定できます。
カスタム イベントももちろん設定できます。
匿名化
収集できる個人データには制限があります。名前、IP アドレス、生年月日などの個人を特定できる情報 (PII) は収集できません。GA4 は、収集した多くのデータを非個人化することで、規制への準拠を維持するのに役立ちます。IPは自動的に匿名化されます。
GA4 の詳細を学ぶのは簡単な作業ではありません。GA4の 6つの新機能を理解することは、より洞察を深くすることに役に立つでしょう。Google アナリティクス 4 とウェブサイト データの理解についてさらに詳しく知りたい場合は、お問い合わせください。