インタラクティブ動画の知られていないメリットと、効果を最大化する活用

インタラクティブ動画の知られていないメリットと、効果を最大化する活用

インタラクティブ動画は、2020年前後に、マーケティングで活用されたことで話題となりました。当時のインタラクティブ動画への期待は大きく、見逃されていたメリットがあります。「実はインタラクティブ動画はこんなところで役に立つ!」という盲点を、UXやエンゲージメントの面だけでなく、業務効率化の面からも紹介します。

IKEAでの活用で注目を集めたインタラクティブ動画の今

インタラクティブ動画プラットフォーム「Wirewax」を活用したIKEAやNIKEのプロモーションで注目されました。当時のショッピングのインタラクティブ動画は、話題性あり、ストーリーとしてもとても優れたものでした。

次第に世界ではインタラクティブ ビデオ ソフトウェアの業界の統合が加速しました。Vimeo がインタラクティブビデオプラットフォーム Wirewaxを買収したことは話題になりました。日本ではそこまでの注目されたインタラクティブ動画は出現せず、流行りきらなかった印象が残りますが、リーディングカンパニーのVimeo が Wirewax のようなインタラクティブ ビデオ プラットフォームに投資していることからも、インタラクティブ動画の力を感じます。

インタラクティブ動画の拡大傾向

インタラクティブ動画をはじめとしたオンラインビデオソフトウェア業界は、電子商取引、教育、広告、マーケティングなどのさまざまな業界で、インタラクティブなコンテンツに対する需要が高まっていて、今後数年間で拡大し続けると予想されています。

新しいソリューションの導入へのスタンス

日本では、どんなソリューションの導入にも当てはまりますが、事例があるから導入する、大手や競合と同じことをするという傾向があります。しかし、重要なことは、他社の事例ではなく、自ら創造的に導入することです。創造的に導入することで、その企業に合った使い方や仕組みを構築できるしょう。

改めて、効果を最大化するインタラクティブ動画の活用シーン

マーケティング活動でよく使われる用語である「ファネル」。

1898 年に考案されたファネルは、消費者が商品やサービスを知ってから、購入するまでの一連の行動を、認識、関心、欲求、行動 (AIDA) という 4 段階のプロセスで構成したもの。

ファネルによって打ち手は変わってくるので、ファネルのどこでインタラクティブ動画が効果的か考えてみましょう。

下記は人事部門の採用活動におけるファネルごとの打ち手を書き出してみました。

インタラクティブ 動画のファネル

動機形成のフェーズでインタラクティブ動画を使い、会社への理解を深めてもらうことが最も効果的な活用方法になるでしょう。

既存の動画では、ただ観ているだけで、一方通行に成りがちです。そんな課題に対して、インタラクティブ動画を活用してみると、双方向のアクションが追加されることで応募者の記憶に残るようになります。

人事を例に出しましたが、より理解を深めるフェーズや、内容が複雑で理解をしなければいけない領域に適していると考えられます。

活用が進んでいる業界や分野

リーディングカンパニーのWirewax が頻繁に宣伝していたのは、「ショッピング可能な」動画でした。インタラクティブを追加し、購入までシームレスを行えることを強みとして訴求していました。

現在は、eコマース(ショッピング)、教育、広告、マーケティング、人事、医薬などのさまざまな業界で魅力的でインタラクティブなコンテンツに対する需要が高まっています。

医療

医療関連で扱うテーマは説明が複雑です。インタラクティブなビデオを使用することで、メッセージをより効果的に配信するのに役立つだけでなく、見込顧客などの試聴者が内容をよりよく覚えておくことに役立ちます。

教育

インタラクティブビデオは、学生がビデオ学習教材とやりとりをできるようにしながら、理解力と記憶力を向上させます。

eコマース(ショッピング)

クリック可能なボタンやホットスポットなどのインタラクションを追加できます。動画を終了することなく、シームレスな購入体験を提供できます。また、個人的な興味について質問したり、電子メール アドレスを尋ねたりします。従来のオンラインビデオでは収集できなかったデータと洞察を収集します。

マーケティング

マーケティングにおいて、動画はさまざまな使い方ができます。広く浅く認知を広げるというより、エンゲージメントを高め、視聴者が 視聴中にアクションを起こすように促し、インパクトを残すことが期待されます。

また、インタラクティブ動画では企業と顧客の間の双方向のやり取りとなり、顧客に関する個人情報を収集することができます。

人事

会社に良い印象を与え、なぜその仕事に応募すべきなのかを人々に示すことができます。質の高い候補者を見つけることに、インタラクティブ動画は役に立ちます。Web サイトや採用ページにボタンを追加したり、ビデオ中に質問して、候補者が最適かどうかを早い段階で確認したりできます。

どのような活用シーンでも母集団が形成された段階での活用が相性は良いと考えられます。

最後に、盲点となっていたインタラクティブ動画のメリット

インタラクティブ動画のメリットは、下記が挙げられます。

  • エンゲージメントの強化

  • パーソナライズされたエクスペリエンス

  • 内容の理解と記憶など

忘れてはいけないのは運用面での利点です。

  • クラウド管理

  • リアルタイム更新

クラウドでの動画編集と管理を可能にしているインタラクティブ動画プラットフォームは、リアルタイム更新ができます。

クラウドの運用はとても共有ができて、リアルタイムでの更新ができるため、効率的です。

クラウドだからこそ著作権を考え直そう

しかし、クラウドだからこそ、より著作権には注意して、改めて考えてみなければいけません。

クラウドの開設されたアカウントにある動画や素材は誰のものなのでしょうか?

楽曲や文章、写真、プログラムなどの創作的な表現は、著作権によって保護されています。

例えば、大型案件の動画などは広告会社と制作会社が共同して創作することが多く、その場合は2社に著作権は帰属します。動画の素材の利用契約の制限を受けますから、実際には、案件によりますが、著作権が帰属しているからといって、完全に自由に利用できないこともあります。

著作権を守ることはクリエイティブを維持することにつながります。大袈裟かもしれませんが、クリエイターを守り、創造的な文化を守ることにもつながります。

現実的には求めるクリエイティブのレベルで著作権の扱いは変わってくることが多く、本質的な意味で著作権を保護できるレベルはクリエイティブ的にも非常に高い段階と言えます。

もちろん著作権は守るべき法律なので守るのですが、運用の効率性とコスト、クリエイティブのバランス、求められているレベル感などを考慮しながら守ることになるのではないでしょうか。

インタラクティブ動画の制作を検討されている方へ

FLOURISHでは、機能面とコストのバランスが優れたプラットフォームを使うことで、よりコストメリットのあるインタラクティブ動画サービスを提供したいと考え、インタラクティブ動画プラットフォーム「hihaho」とのContent Business Partnersになりました。

インタラクディブ動画の導入に関するご相談など、お気軽にご連絡ください。

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